こんにちは、うちだです。仮想通貨の使い方の一つに「売る、売って儲ける」がありますが、税金はどうなるのでしょうか?確定申告はどうなるのでしょうか?「儲かったら税金がかかる」のは税金の基本ですが、仮想通貨の場合はどう考えるのか、今日はそんな疑問の答えを解説しました。
仮想通貨を売る(売った)とどうなる?交換したら?
現金(日本円)を受け取った場合
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、売って日本円を受け取る場合と、他の仮想通貨を受け取る場合があります。
まず、日本円を受け取った場合を考えてみましょう。
例えば、6月1日に3,000,000円で5ビットコインを買って、7月1日にそのうち1ビットコインを700,000円で売ったケースです。
この取引では、1ビットコイン600,000円相当(=3,000,000円÷5ビットコイン)と引き換えに、日本円700,000円を受け取っています。
この取引は一般的に「利益確定」「利確」と言われるのですが、600,000円を払って700,000円を受け取ったのと同じですから、100,000円の儲けが発生しています。
この100,000円に税金(所得税)がかかるのです。
他の仮想通貨を受け取った場合
交換したらどう考える?
では、自分が持っている仮想通貨と引き換えに、他の仮想通貨を受け取った場合はどうでしょうか?
この取引は一般的に「仮想通貨の交換」と言われるのですが、以下の具体例を見ていきましょう。
例えば、7月1日に4,000,000円で8ビットコインを購入し、8月1日にアルトコインを購入する代金(時価1,200,000円)として2ビットコインを使ったケースです。
このような取引を理解するには、「日本円」の土俵に乗せて考えることが重要です。
(ステップ1)8ビットコインを4,000,000円で購入
この取引で手にしたビットコインの単価は、500,000円です(4,000,000円÷8ビットコイン)。
交換する取引でこの単価を使うので、覚えておきましょう。
(ステップ2)アルトコインと交換に払ったビットコインの金額は?
アルトコインを手にするために、2ビットコインを払っています。
ステップ1で計算した単価は500,000円だったので、2ビットコインだと1,000,000円になります。
(ステップ3)手にしたアルトコインの時価は?
時価1,200,000円のアルトコインを手にしています。
(ステップ4)儲けはいくら?
日本円で考えると、1,000,000円を払って、1,200,000円を手にしたのと同じです。
従って、ビットコインと交換にアルトコインを手にしたことで得た儲けは200,000円(=1,200,000円 – 1,000,000円)です
交換取引のまとめ
売った時はもちろん、交換した時も「利益確定」「利確」と考えます。
仮想通貨を売ると税金(所得税)はどうなる?税金かかる?
税金(所得税)の考え方
個人が取引などで儲けると、その儲けに対して税金がかかります。
この税金を「所得税」というのですが、所得税はお金が入ってくるような「価値が増えた」タイミングで課税されます。
所得税は暦年(1月1日〜12月31日)で計算するので、1年間で「お金が入ってきた」「価値が増えた」金額を集計します。
仮想通貨の儲けが発生するタイミングは?
「利益確定」「利確」のタイミングで、自分のお金が増えた・価値が増えたと考えるので、所得税も利益確定・利確のタイミングで課税されます。
仮想通貨の税金(所得税)確定申告はどうなる?
「税金がかかる」と分かったら、確定申告のことが気になります。
「ほんのすこし儲けただけなんだけど、確定申告?」という方もいるでしょう。
この疑問が湧いてきたら、「確定申告不要制度」というものを知っておきましょう。
ビットコインなどの確定申告・確定申告不要制度については以下の関連記事で解説していますので、参考にして下さい。
関連記事:ビットコイン使うと税金かかる?買物した時の確定申告は?
まとめ
ビットコインなどの仮想通貨の儲けを計算するには、「日本円の土俵に乗せて」考えましょう。一度に考えると混乱しちゃうので、当記事で解説したように、1つずつステップを踏んで計算しましょう。

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